
ターミナルレートとは政策金利の最終到達地点の事だが、そのレートはインフレ動向を見ながら少しずつ変化している。連邦準備銀行総裁の中でもタカ派(金融引き締め派⇔ハト派・金融緩和派)で知られるブラード総裁の発言内容を改めて振り返りながら、レートを探ってみようと思う。
昨年11月の時点では、1.5~1.75%までの利上げで十分だと説明していたが、今年の3月には「3%以上」、4月には「3.5%」、7月には「3.75~4.00%」、9月には「4.5%程度」、そして現在は5.0%(4.9%程度が妥当と発言)とインフレに対して強い警戒感を示しています。
市場では4.75~5.25%くらいを織り込みつつありますが、上振れしていく事が多いので、実際には5.0~5.75の5%台はほぼ確実ではないかと思っています。
万が一6%台なんて事があると、下落の一服感の出ている株式、円安も再度安値を更新していく動きになり、ドル円は160円を目指す展開になると予想されます。
現段階では既にインフレはピークアウトしたと思っているので、そうなる事はないと思いますが、株式市場は景気後退懸念により上昇幅は限定的、ドル円は金利差はまだ広がりますから、130円台をウロウロするのではないかと思います。