スリランカデフォルト

2022年5月18日スリランカが、2023年と28年に満期を迎えるドル建て債券の利払いが出来ずデフォルトしました。現在スリランカの10年債利回りは25%にもなり年初から2倍以上になっています。

S&Pは同国の国債をDに引き下げ、デフォルトとしています。現在スリランカでは、インフレ率が今後数カ月で40%程度にハネ上がると警戒感が強まっていて、主要金利はすでに14.5%に引き上げられています。無償で支給されるパンに人々は殺到し、ガソリンを求める列は何キロメートルも続き、政府への抗議活動が吹き荒れているとの事。

そして、とても重要な事は、今回のデフォルトはただただスリランカ経済が破綻したという事を意味しているわけではないようです。債務の罠と名付けられた中国政府の一帯一路構想の餌食にされ、多額の債権を持つ中国に港を奪われる形となったと指摘されています。

こうやってどんどん中国が西側への影響を強め、また、欧米化を妨げる戦略を緻密に行っているようです。

日本の物流もこの一帯一路を活用してEUに輸出をしたり、CIPS(人民元の国際銀行間決済システム)への加盟が一番多い国であったり、日本は今後どうなっていくのか、とても興味深いですね。

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