
2021年12月のFOMCを改めて整理してみようと思います。その理由としては、FOMC発表後、株式市場で通常ではあり得ない値動きが起きました。そして今、乱高下が激しくなり、方向感が全くハッキリしません。通常通りのセオリーを整理し、改めて分析をする事が大切かと思っています。
今回のFOMCの発表を整理すると、まず、アメリカの国債、MBS(不動産担保証券)の買い入れ額の減少(テーパリング)を2倍に加速させる。
次に、インフレを「一時的」から「持続的」(はっきりと明言したわけではない)に変更。
そして、利上げは2022年に3回という事でした。
ここで一番重要な事は、FRBの使命としては物価の安定という事で、その為の利上げがどのくらいの幅で行われるのかという事です。今回FRBは利上げの回数を発表したわけではなく、利上げ幅を0.75%としたました。ですから、近年は0.25%ずつ調整をしてきたので、3回と報道されたと思っています。
しかし、1回で0.5%の調整もあり得ますから、その時はサプライズで市場が混乱すると思われます。
本来であれば、株価の調整局面に入る絶好のニュースであるにもかかわらず、非常に強い値動きをしていると感じています。基本的にはポジションを小さくして買増しでいいと思っていますが、短期的な下落が、大暴落の可能性もあり警戒しておかなくはいけないと思っています。
改めて、利上げは株価にとってはマイナスという事を認識したいと思っています。