
先月のCPIが低下した事から、インフレはピークアウトしたのではないかと期待されていた市場に、パウエル議長がどのような事を話すのか注目が集まっていました。1回の指標だけでは判断出来ないとしながらも、インフレ抑制に向けて、どのような戦略をとるのか、その方向性を示す発言に注目していたという事です。
内容をまとめると、インフレは現在も高く予断を許さないが、利上げペースを緩める時期を早ければ12月とする。物のインフレは和らいでいるようなので、住宅のインフレもいずれ下がり始めると見ている。重要な事は利上げペースよりもターミナルレート(最終的な金利)をどこに設定するかという事でした。
相場は半年先を折込んでいきますから、今後はFRBの方向転換を少しずつ折込んていくとみています。ターミナルレートと雇用を注視し、深刻な景気後退になるのかどうかを見極めていきたいですね。