
逆イールドとは短期国債と長期国債の金利が逆転する事をいいます。通常、お金を長期間貸す方がリスクが高いので金利も高いです。要するに短期国債よりも長期国債の方が金利が高いという事ですが、それが逆転しているという事です。
米経済では2年と10年で比較する事が多いのですが、今は逆転どころかその逆転具合が40年ぶりに大きくなっている異常事態なんです。
2年が4.539%、10年が3.831%、金利そのものも高いですから債券価格は暴落と言っていいくらい下落しています。債権投資は日本ではほとんどの人がやらないし、見る事もないし、気にもしないと思います。
しかし、世界の相場と、世界の経済をコントロールしているのは各国の中央銀行です。その中央銀行が売買するのが債権(国債)なので、取引はしなくても価格や金利は毎日見ると良いと思います。
株も、為替も、債券も先物も、全て偏った相場となっています。金融緩和からの転換期で急激に相場が逆の方向に動いています。こういう時は、物凄く利益が出るか、物凄く損失が出るかのどちらかですので気を付けたいですね。