
第3回目は、BIのデメリットについてです。こちらも一般的に強く言われているものをピックアップしています。
①財源の確保
導入の最大の問題点、デメリットはこれです。1人当たり7万円の支給額の場合、100兆円の財源が必要と言われており、その財源を確保する方法が議論されています。現在の社会保障を縮小・廃止する事や、税率アップなど、様々な意見があります。
②労働意欲の低下
労働をしなくても、最低限の生活が保障されます。豊かな生活を送るためには、仕事をする必要がありますが、仕事をしなくても生きていけるため、労働意欲が低下し、中には働かなくなる人が増える可能性さえあります。メリットに労働意欲の向上というのもあるのですが、労働意欲の低下も招くという、背中合わせの政策という事です。
③個人への責任負担が増大
支給に際しての資格や条件が一切存在せず、得た収入の使い道は完全に支給を受けた個人に委ねられます。これは個人の資質によって大きく変わってきますが、ベーシックインカムを将来に向けた貯蓄や投資に充てる人もいれば、今を楽しむために使い切ってしまう、もしくは借金を重ねてしまう人もいるかもしれません。このように借金によって生活苦に陥ってしまった場合でも、もはやセーフティネットは存在せず、この意味で個人への責任負担は大きくなると考えられています。
その他、経済競争力・産業の衰退、福祉水準の低下などがあげられています。